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ボラバイト プチコラム

農業・牧場・宿泊業の求人サイト「ボラバイト」スタッフあっきーのブログです。

農業小説:『生きるぼくら』(原田マハ)

少し間があいてしまいましたが・・・今年も楽しんで勉強しつつ、更新していきます!

さて今回は、農業小説を一つ、原田マハさんの『生きるぼくら』という本を紹介します。

 

原田マハさんと言えば、私が読んだことがあるのは、『キネマの神様』『旅屋おかえり』『さいはての彼女』などなど、人生の辛いことも楽しいことも、「あーあるある」と思えて、どれも読みやすい本が多いなーという小説家さんです。

 

『生きるぼくら』の主人公は、中学・高校時代のいじめからひきこもりになった麻生人生。生活の頼りにしていた母が急にいなくなったことで、祖母のいる蓼科向かい、特殊なお米作りを学びながら成長していく、というお話です。

これだけだと、なんのこっちゃ、という感じですが、私的に「そういう米作りもあるのか!」と思ったのは、人生の祖母、マーサばあちゃんが姑に教わったという特殊な米作りの方法。普通の米作りと違う点は、田んぼを耕さない、肥料を施さない、農薬をまかない、という3点。野原のような田んぼに一本一本手作業で苗を植えて、雑草も必要最低限しか取り除かない・・・上手く想像できないですよね。マーサばあちゃんは稲の周りに生えてくる雑草のことを夏の草と呼んだり、あるがままの自然を大事に、丁寧に暮らしている描写に、とってもほっこりします。

先日紹介した、誉田哲也さんの『幸せの条件』とは、全然違うやり方なので対比してみると面白いと思います。気になった方は、ぜひ両方とも。

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悪い顔してる・・・

原田マハ『生きるぼくら』徳間文庫、2016年)